[レポート] B-3 noteのプロダクトマネジメントと組織の進化について – プロダクトマネージャーカンファレンス2022 #pmconf2022

[レポート] B-3 noteのプロダクトマネジメントと組織の進化について – プロダクトマネージャーカンファレンス2022 #pmconf2022

Clock Icon2022.12.11

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2022年11月02日(水)、プロダクトマネジメントに携わる人たちが共に学び、切磋琢磨するイベント『プロダクトマネージャーカンファレンス2022』がオンライン形式で開催されました。

当エントリでは、ブレイクアウトセッション『noteのプロダクトマネジメントと組織の進化について』の参加(視聴)レポートをお届けします。

目次

 

セッション概要

セッション概要は以下の通りです。

[タイトル]
noteのプロダクトマネジメントと組織の進化について

[登壇者]
・石坂 優太氏(note株式会社/マネージャー)

[セッション概要]
noteでは2021年春にプロダクトマネジメント組織が立ち上がり、急速に進化してきました。80人規模の開発組織でどのようにイチからプロダクトマネジメントを導入していったのか、そのときに発生した課題はなんなのか、どのように解決してきたのか、急成長スタートアップのリアルな現場をお伝えします。

(※以上、公式サイトより引用)

 

セッションレポート

自己紹介

  • note株式会社 プラットフォーム開発グループ
  • とどけるユニット マネージャー
  • noteというプロダクトに携わっています

今日のコンセプト

  • 急成長スタートアップでプロダクトマネジメントを導入していくリアルな事例を共有
  • プロダクトマネジメントで成果を出すためには以下両輪が必要
    • 体系的なスキル・知識の習得
    • 具体的な事例の吸収

前置き

  • noteの中には以下のチームがある。今回お話する事例はグロースのチームについて
    • グロースのチーム
    • 基盤のチーム

noteのプロダクトマネジメントの変遷

CEO/CXO変遷期(〜2021/03)

  • 2019年から2021年に掛けて事業が大きく成長
  • 合わせて、組織規模も順調に拡大
  • 「順調」と感じる一方で「課題」も色々生じてきた
    • 少数の意思決定者(CEO/CXO)に負荷が集中し、ボトルネックになりつつあった
      • 発生する手戻りや意思決定待ち
      • 現場からも「うまくいっていないのでは」という声がちらほら挙がるように
  • そうなるという予想は出来なかったのか?
    • 実はなんとなく予想は出来ていた
    • 差し迫った状況にならないとなかなか決断が難しいというのもあった
  • どうしたら良いだろう?
    • ミッションを振り返り、必要なことを洗い出した
      • ミッション:だれもが創作をはじめ、続けられるようにする → 時代に適したあたらしい創作のエコシステムをつくる → 様々な種類の大きなチャレンジを多数実行していく必要がある
      • 必要なこと
        • 多数のチャレンジを実行できる組織規模の獲得(採用で解決)
        • 規模が拡大しても成果を出し続けられる組織・仕組みの構築(プロダクトマネジメントで解決)
  • ミッションを遂行するには『自己組織化されたプロダクトチーム』が必要だ。

種まき期(2021/03〜2021/06)

  • 当時考えていたことを共有
    • 好材料だと思ったこと:組織だったプロダクトマネジメントをする仕組みはまだないが、プロダクトマネジメントのマインドは元々持っている
      • noteのバリューは、ほぼプロダクトマネジメントで重要なエッセンスに近い
      • 思想は根付いている。具体瀧なhowを組織に実装していこう
  • 悩んだこと
    • 短期的な事業成長と組織の進化の両立
      • 直近の意思決定はある程度CEO/CXOに頼る
      • その間に組織のベースづくりに注力して一気に立ち上げるのが良さそう
    • 経営陣からどううまくバトンタッチしていくか
      • 全体の意思決定の質をあげるためには素早く学習が進む組織になることが最重要
      • その環境整備・文化醸成に注力
  • まずは1チームで型を身につける
    • PMポジションを作って人をアサインした
    • 1チームをプロダクトチーム化した
    • データダッシュボードの構築、基盤強化
    • 基礎の基礎を作って展開の準備を行った
  • 種まき期における学び
    • 初期は経験者が「型づくり」と「実践」を牽引すべきだった
    • 自分以外の人を当事者として巻き込んだことはメリットが大きかった
    • 成長を急ぎすぎない

拡大期(2021/06〜2022/06)

  • 種まき期でつくった型を広げていく
  • やったこと
    • 全体の6割を職能組織/PJT体制から、プロダクトチーム体制に変えた
    • PM採用
  • 拡大期における学び
    • まず思い切って組織のあり方を変えてしまうことは案外大事
    • 組織の形だけイイ感じにして満足せず、現場の状況を細かくみて対応していくことが重要
    • 組織全体で「これで推進するのだ」というコンセンサスが取れていることが大きかった

成長創出期(2022/06〜)

  • 「拡大期」までで身につけてきた考えかたやアセットを用いて成果を出す
  • やったこと
    • 組織体制を職能重視から事業目標重視に変更
    • 目標管理ツールとしてOKRを試験導入
      • 週次のCheckin/WinSessionを通じて、アウトカムへの意識、成果に向かうためのアクション計画習慣をより強化していく
  • noteのプロダクト組織の変化:2021年03月と現在を比較
    • PMの人数:1人→8人
    • 意思決定の仕方:CEO/CXO中心からチーム中心へ
    • 目標の持ち方:PJT/タスク単位から課題単位へ

まとめ

  • noteはミッション特性からより大きなチャレンジを多面的に行う必要があるため、プロダクトマネジメントを導入していった
  • 50〜80人規模での開発組織でもなんとか1年半で形になった
  • あとは成果を出すだけ

 

まとめ

という訳で、プロダクトマネージャーカンファレンス2022のセッション『noteのプロダクトマネジメントと組織の進化について』の視聴レポートでした。

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